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地域独自の看板商品、体験商品の創出、磨き上げをされる際に役立つアイデアとマーケティング思考

~【2022年度】観光庁 経済対策関係予算事業に向けて~

前回のコラムでは令和3年度の観光庁の補正予算についてのご紹介と、その内の一つである「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出」という事業について取り上げさせて頂きましたが、今回のコラムでは、DMO様や地域の体験事業者様がそうした看板商品、体験商品の創出、磨き上げをされる際に役立つようなアイデアや新たな気づきとなるような情報をいくつかお伝えさせて頂ければと思います。


またこうした観光庁の事業に携わられる皆様に対して、弊社JTB BÓKUNのサービスをご利用頂く事で実際にどのようなお手伝いをさせて頂けるかについても本コラムの最後でお伝えさせて頂きます。


今回の情報が皆様の体験商品、及び事業の魅力を向上させ持続可能なものにされていく事に少しでもお役に立てば幸いです。

現状、及び課題を正しく認識する

新しい看板商品を創出する際にまず大事な考え方として「現状、及び課題を正しく認識する」という事を挙げさせて頂きます。これは商品の提供者が商品自体の現状やとりまく環境や状況について、また、想定される課題を正しく認識する事を指しています。


商品の提供者は、自社が提供する商品についてすべて理解をしていると考えているでしょう。しかし、提供者がその価値を適切に把握していなければ、受け取り手側との間に認識のずれが生じ、受け取り手が抱く商品への期待度や満足度へも影響する可能性があります。


たとえ商品自体の商品力やサービス力があったとしても商品の最大限の価値や魅力を受け取り手に提供する事が出来ないかもしれません。


商品に対する現状、課題の認識にはマーケティングの思考が役立つかと思われます。

看板となる商品や体験商品に対して例えば以下のような項目について考えられてみては如何でしょうか?

・商品の強み、弱み

・ターゲットとしている顧客

・競合

・市場性

・社会環境や顧客の流れ・傾向

 

商品の強みに目を向ける事で、その場所・土地・地域でしか体験する事が出来ない商品の独自性や他商品との差別化要素を認識する事が出来るかもしれません。

 

こうした要素を認識する、又は改めて客観的に見つめ直す事で、その商品や事業自体の立ち位置、価値、魅力、付随する課題などの把握をする事が出来るかと思われます。これにより新たな気づきや発見をする事ができ、更なる新しい価値を提供する事に繋がるかもしれません。

ペルソナ、カスタマージャーニーを作成する

次に商品への新たな気づきを得る施策として、具体的な顧客・体験者のペルソナを作り(架空の人物像の設定)、顧客・体験者のニーズについて掘り下げて考えてみる事を挙げさせて頂きます。


その際創り出すペルソナは漠然としたものではなく、趣味嗜好、プライベートな部分まで出来るだけ詳細にイメージ・設定をする事で、より顧客・体験者の心理、行動についてまで深く考え認識する事に繋がります。

加えて、そこで考えられた顧客・体験者がどのように皆様の商品を発見した上で求め、商品に接するまで行動しているかについてのカスタマージャーニーを作成する事で、顧客・体験者への理解を更に深める事が出来ると考えます。


カスタマージャーニーを用いる事で、顧客・体験者の商品に対する認知、興味関心からの行動に加えて、それぞれの行動時の思考、心理、感情の動向についても独立した点ではなく線(ストーリー)で捉える事が出来るようになります。

 

これにより皆様の商品と顧客・体験者とのタッチポイント・関係性について理解ができ、商品が顧客・体験者のストーリーの一部である事を俯瞰的に認識する事も出来る為、皆様がより充実した時間を顧客・体験者に提供する事への新たな気づきに繋がる事が期待出来ます。

顧客視点・起点、デザイン思考で発想する

次に顧客視点の発想で看板となる商品の創出について考えられてみる事も新たな気づきを得る一つの手かもしれません。

顧客を観察し、顧客の声を聞きながら、顧客のニーズを知り、顧客の行動と心理を意識しながら新たな体験商品の創出に努められてみるのは如何でしょうか。

 

その際デザイン思考を用いられてみてもいいかもしれません。

デザイン思考とは、デザインを行う際に必要な考え方と手法で解決策を見出す事を指し、商品の提供者・供給者目線(プロダクトアウト思考)ではなく商品ユーザー・顧客を起点とした立場から考える発想(マーケットイン思考)と言われています。



顧客が本当に求めているものを見つけ出し、顧客のニーズや課題を定義し、アイデアやアプローチ手法を洗い出し、施策・テストを行うことがその手法となります。

 

こうした顧客視点・起点で考えられる際に近隣の市場やインバウンドの需要取り組みを意識し、住民の視点、訪日外国人旅行者様の視点で一度アイデアを考えられてみるのも新たな気づきを得る事に繋がるかもしれません。

テストからフィードバックを得る、効果検証の実施

実際に体験商品の創出、磨き上げをされた際には、実際に一度誰かにテストとして商品の体験をしてもらいフィードバックをもらう事も重要です。

これにより体験者からの貴重な意見やアドバイスをもらえる事に加えて、提供者側の事前に想定していた事とのギャップや課題の発見、新たな気づきへと繋がる事があるかもしれません。



そしてそのフィードバックを基に、再度商品の磨き上げをする事ができ、PDCAサイクルを効果的に回せる事に繋がります。

JTB BÓKUNをご利用頂く事でお手伝いさせて頂ける事

それでは弊社のJTB BÓKUNのサービスをご利用頂く事で、運営チームよりサービスご利用者様へどのようなサポートをさせて頂く事が出来るかについていくつかお伝えをさせて頂きます。


お客様のご相談内容に応じて、システムの設定や活用の仕方はもちろんの事、どのような商品が売れやすいか、予約が入りやすいか等について生の情報をお伝えし、どうすればより商品が売れやすくなるか等についてもご提案をさせて頂く事でお客様の商品販売・売上拡大に貢献をさせて頂きます。


例えば「現在は体験商品の予約を旅ナカで行う旅行者が大変増えている為、出来るだけ体験開始時間のギリギリまで予約受付をされる事により、より多くの参加者を募る事が出来る」というような具体的な情報のお伝えやご提案をさせて頂きます。

 

有効な商品の売り方(販売方法)、情報発信、デジタルマーケティングについての情報も共有し、海外OTAを利用した販売販路の拡大やインバウンドに関するご相談などもお受け致します。

勿論お客様の課題の性質や状況に応じて打ち手も異なるかと思いますので、それぞれのお客様のニーズ、及び状況に合わせたご提案をさせて頂ければと考えています。

 

今回のコラムの内容が皆様の新たな気づきに繋がりますと幸いです。

JTB BÓKUNに関するご相談などもありましたらお気軽にお問い合わせください。


なお、情報は事前の告知なく変更になることがございます。

ご案内した情報は必ずご自身でご確認頂き、ご自身の責任の上ご活用ください。

JTB BÓKUNについて


JTB BÓKUNは、グローバル市場に対応した観光協会・DMO・体験事業者向けの予約・在庫管理システムです。


 主な機能:

  • 自社ホームページでの体験商品の販売
  • ユーザー同士での体験商品の相互販売
  • 海外OTA(Viator、KLOOK、GetYourGuideなど)との接続
  • 体験商品の予約・在庫の一元管理(チャネルマネージャー)
  • 販売データおよび顧客データの分析
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