インバウンドのオンライン予約を増やす決済手段の選び方
オンライン予約における決済手段の状況
体験アクティビティの集客アップに向けては、オンラインで販売することが欠かせません。
オンラインで魅力的な商品を検索するのが当たり前である中、オンラインで商品を見せるのはもちろんのこと、見た商品をそのまま買えるようにしておくことで、興味を持ったお客様を速やかに確保することができます。オンラインで購入できるようにすることを検討している、ないしはすでに実施している事業者は多いことと思いますが、その際の決済手段については、どのように決めているのでしょうか。
物販と違い、宿泊と同様、現地に赴く必要がある体験アクティビティにおいては、購入時に決済も完了させる「事前(オンライン)決済」と、
当日現地についてから参加する前にその場で支払う「現地決済」が決済手段として存在しています。
大手OTAであるKKdayが2023年に発表したレポートでは、体験アクティビティ商品のオンライン予約におけるオンライン決済比率は
80%であるとされています。※1
では、事前決済と、現地決済では、それぞれどのようなメリットデメリットがあるのでしょうか
事前決済 | |
---|---|
メリット | ・NO SHOWのリスクを軽減できる |
・支払いが済んでいるので当日受付における業務が効率化される | |
デメリット | ・新たにオンライン決済用のプロバイダとの契約が必要になるケースが多い |
・キャンセルの際に、決済手数料が発生する | |
・カード情報の入力により、申込のハードルが上がる |
現地決済 | |
---|---|
メリット | ・申込時に支払いを伴わないので予約ハードルが下がる |
・事業者既存の決済プロバイダで対応できる | |
デメリット | ・キャンセル料発生期間でのキャンセルの際に、取消料の収受がしずらい |
・当日の受付時に支払いのため、受付業務が煩雑となる |
事前予約における、事業者様にとっての大きな心配点は、予約した方が間違いなく来場するのか、ということではないでしょうか。
飲食業界では、予約したものの連絡もなしに来場しない、いわゆる「No Show」が問題となっていることは、各種ニュースでも目にすることが多いかと思います。
飲食店における無断キャンセルの被害額は2,000億円とも言われています。(2016年度)※2
そのような問題が発生するのは、事前決済をせず、予約だけを受け付ける文化が飲食業界では主流であるためと考えられます。なぜならば、決済を伴わない予約とすることで、お客様目線では気楽に予約ができるからです。
体験アクティビティ業界においてはどうでしょうか。
ことインバウンド領域にフォーカスすると、言語の問題や、決済手段の問題、予約した方が間違いなく来場するのか、という懸念があることから、事前決済を選択する傾向にあることは、前述したとおりです。結果、事業者にとってはリスクがなく受付ができていますが、お客様の立場に立った時に、参加していない体験に対して、事前に支払わないと予約できないことは、利便性が高いと言えるのでしょうか。
JTB BÓKUNの決済手段について
JTB BÓKUNで自社サイト予約を実装した場合、決済手段は、事前払い、現地払いのいずれも設定ができ、両方設定した場合は、お客様がご自身の希望で選ぶことができます。現地払いを設定することで、一般的には予約件数が増加する傾向にあります。決済手段を広く選択することができる点が、JTB BÓKUNの強みです。一方、現地払いを選択するお客様の傾向としては、キャンセル率が高くなる傾向があります。事前に支払いをしていないので、キャンセルに対するハードルが低くなるからです。
キャンセル料発生期間前のキャンセルであればいいですが、キャンセル料発生期間になってからキャンセルとなった場合は、キャンセル料を別途請求する必要があり、収受できないケースも多いようです。
宿泊予約における、キャンセル料の回収率は、20%~40%と言われています。
予約件数を増やすためには、現地払いが望ましい、しかしながら、キャンセルの際にキャンセル料の回収ができない可能性がある、という課題に対して、JTB BÓKUNではキャンセル料回収サービスである「Payn」の活用を提案します
Paynについて
Paynは、キャンセル料の回収を支援するオンラインサービスです。
通常であれば、対象者ごとに請求書を郵送したり、メールするなどの作業が発生していたものを、自動化することで、請求の手間をなくし、支払いがない場合は自動的に督促されたり、
支払い手段も多数用意するなど、キャンセル料の請求業務を簡素化し、支払いのハードルも下げることで、より回収しやすくする点が特徴です。
Paynについてはこちら⇒ キャンセル料の請求・回収業務を自動化 Payn(ペイン)
直接ご相談を希望される場合は⇒https://share-eu1.hsforms.com/1vNwjGlFCTEKW2v2zV2tx2Q2edkgp
なお、JTB BÓKUNとPaynとはシステム連携をしており、JTB BÓKUN上でキャンセルした情報が自動的にPaynに取り込まれますので、Paynを使ってキャンセル料を請求する際には、請求先の情報がすでに反映されており、スムーズに作業を進めることができます。
最後に
一般的には、事前決済の導入により、予約した方が来訪されない「NO SHOW」のリスクと、キャンセル料収受を可能とする体験アクティビティ事業者様が多いですが、予約件数の拡大と、前述のリスク軽減が両立できるのであれば、現地支払いも支払い手段としてラインアップすることもお勧めです。
先行して導入された事業者様におかれては、現地支払いのみで受け付けていたため、今まではキャンセル料をほとんど収受できていなかったところ、Paynの導入により3件に2件はキャンセル料が収受できるようになった、との事例もあります。
皆様の事業に合わせて、柔軟に選択いただくことで、より販売の拡大につながれば幸いです。
※1KKday 「rezio 2023 旅行トレンド・消費者動向レポート」(2023年)
※2経産省「No Show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」(2018年)
フォームに必要事項を入れると資料をダウンロードできます。

JTB BÓKUN 説明資料
体験アクティビティ予約管理システムJTB BÓKUNの特徴や機能を
ご紹介しています。