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【観光事業者は読んでおきたい】観光・マーケティング本10選

緊急事態宣言の解除、ワクチン接種の浸透により、観光需要にも少しずつ動きが見えてきました。


一方、新しい生活様式を実践する中で、レジャーに対する人々の意識に変化が起きています。マイクロツーリズムやおうち時間、おこもりステイなど、身近な場所で気の合う人とゆっくり過ごす時間の豊かさが再認識されました。


観光業界としては従来のやり方を見直さなければならないと同時に、人々のニーズに合わせて新たな魅力あるプランを打ち出す必要があります。発想の転換が求められている今だからこそ読んでおきたい観光・マーケティング本をまとめました。


新しい生活様式

アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例

コロナ禍による生活様式の変化から急速に発展したオンライン・バーチャル・リモート・デリバリー。これまでの対面・集会型からの転換で新たに生まれたビジネス例を多数紹介しており興味深い。読んでいると、対面でなければ絶対に不可能と思っていたものが意外にバーチャルと相性が良かったりすることに気づかされる。これからのビジネス展開のヒントが詰まった一冊。

項目
著者 原田 曜平、小祝 誉士夫
出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版日 2021/7/16
ISBN 978-4799327432
ジャンル ニューノーマル
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4799327437

インバウンド

インバウンド再生 : コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える

インバウンド客の流入が失われた今、経済的損失が日本の旅行業界を直撃している。かつてオーバーツーリズムという極端な状態を経験しているからこそ、慎重な回復策が必要と著者は訴える。観光客のニーズの変化を受容し新たな発展を遂げたイタリアの例から観光再生の戦略を探る。

項目
著者 宗田 好史
出版社 学芸出版社
出版日 2020/11/14
ISBN 978-4761527501
ジャンル インバウンド・観光再生
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4761527501

富士箱根ゲストハウスの外国人宿泊客はなぜリピーターになるのか?

世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」でエクセレンス認証を5年連続獲得した「富士箱根ゲストハウス」。70数カ国から10万名を越える外国人を受け入れてきた経験からリピーター獲得の極意を伝授。外国人観光客を赤の他人ではなく遠来の友人のように受け入れ、「ありのままの日本」の魅力を伝えるもてなしに重きをおいてファンを増やした富士箱根ゲストハウスは、体感型旅行へのシフトを早くから実践してきた成功例と言えるだろう。

項目
著者 高橋 正美
出版社 あさ出版
出版日 2017/4/21
ISBN 978-4860638986
ジャンル インバウンド
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4860638980

地域再生

ポスト・オーバーツーリズム: 界隈を再生する観光戦略

巨大化しすぎた観光産業はオーバーツーリズムという都市問題を生むことになった。欧州・国内計8都市の例から、過度な観光地化により消費されるのではなく、地域が主権を持ち住民の生活とのバランスが取れた持続可能な観光戦略の可能性を示す。

項目
著者 阿部大輔 編著 / 石本東生・江口久美・岡村祐・西川亮・沼田壮人・後藤健太郎 著
出版社 学芸出版社
出版日 2020/12/19
ISBN 978-4761527600
ジャンル サステナブル・都市再生
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4761527609

ブランディング

玉造温泉の奇跡―観光ブランディング入門

玉造温泉街の再生物語を、まるでその場にいるかのように追体験できる本。ないものねだりをせず、あるものに目を向けるという姿勢で、地域の観光資源を大切に磨き上げていく。地域発信の観光モデルが町に活気を与え、住民が一体になってまちづくりに参加する循環が生まれている。

項目
著者 角 幸治
出版社 GOEN出版
出版日 2021/6/26
ISBN 978-4910539010
ジャンル ブランディング
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/B097827519

巡礼ビジネス ポップカルチャーが観光資産になる時代

作品内で描かれた実在の場所を訪れる「アニメ聖地巡礼」は、近年は観光行動の一つとして年々市場を拡大している。一般的な観光と違う点があるとすれば、観光地でも何でもない場所が、作中の背景に登場することによって突然「聖地」として有名になってしまうことだ。本書では、コンテンツをきっかけにPRや集客に結び付けるなど、観光資産化することで地域活性化につなげる可能性を示している。

項目
著者 岡本 健
出版社 KADOKAWA
出版日 2018/12/8
ISBN 978-4040822594
ジャンル コンテンツツーリズム
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4040822595

ソーシャルメディア

浅草を広報してわかった インバウンドマーケティングに足りないこと ~スマートフォンが観光を変える!

江戸時代からの風情が観光客を引き付けてきた浅草。しかしかつては、来訪者の情報へのアクセス手段が制限されたクローズドなコミュニティだった。浅草の広報に関わることになった筆者は、インターネットやソーシャルメディアでの情報発信を開始。サービスごとの役割・特性を活かした施策で世界に浅草の魅力を発信することに成功。SNSを活用したインバウンド獲得のための浅草の取り組みを知ることができる一冊。

項目
著者 飯島 邦夫
出版社 金風舎
出版日 2015/10/20
ISBN 978-4903628165
ジャンル インバウンド・ソーシャルメディア
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4903628167

商品企画

「はとバス」ヒットの法則23

定番の観光地のみにとどまらず、工場夜景や軍艦、怪談ツアー、ニューハーフショーまで多様なプランを展開するはとバス。しかしバブル以降は利用者が現象、2001年には51万人と最盛期の半分以下まで落ち込み、そこからV字回復しているのだ。はとバスに観光客を呼び戻した個性的な企画はどうやって生まれたのか。企画担当の発想力とヒットの秘密に迫る。

項目
著者 江沢 伸一
出版社 潮出版社
出版日 2013/10/5
ISBN 978-4267019555
ジャンル 企画・アイディア
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/426701955X

まちづくり

地域が稼ぐ観光 (Business Books)

とにかく人に来てもらうことを最重視していた従来の観光戦略は、格安の団体旅行やお金をかけて行うイベントで一時的な来訪者数を増やしても、地域経済にお金は回らず地域が疲弊するばかり。著者は、人々の関心がモノからコトへと移り変わっている時代において、物見遊山的な観光から体験型へのシフトや、観光コンテンツをプログラム化して地域へお金が落ちる仕組みを作ることを提唱。観光業を持続可能な事業として育てるための具体的なアイディアを示したガイド。

項目
著者 大羽 昭仁
出版社 宣伝会議
出版日 2018/10/11
ISBN 978-4883354443
ジャンル まちづくり
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/488335444X

体験交流型ツーリズムの手法―地域資源を活かす着地型観光

出版年は2008年。旅行者のニーズが多様化し、旅行業界がマスツーリズムから個人型へ転換、さらにインターネットの普及が追い風となって着地型観光が飛躍的に増加した時期だ。旅行者の「体験」へのニーズの高まりと、地域と共存する観光の必要性は現在の状況とよく似ている。着地型観光の企画運営で20年の実績をもつ著者のノウハウは、今読んでも学ぶところが多い。

項目
著者 大社 充
出版社 学芸出版社
出版日 2008/6/30
ISBN 978-4761512460
ジャンル まちづくり
購入先 https://www.amazon.co.jp/dp/4761512466

まとめ

観光・マーケティング分野のおすすめ本を紹介しました。新しい生活様式下で、新たなサービスが求められる時代。それは言い換えれば、これまでとはまったく違うビジネスが生まれるチャンスでもあります。これらの本が、新たなサービスの企画や業務改善の取り組みの一助となれば幸いです。

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