Airbnbとは?特徴や体験ホストになるメリット・登録方法を解説

観光 社寺

・「Airbnbがどのようなサービスなのか知りたい」

・「体験コンテンツを提供しているが集客方法に悩んでいる」

 

など、訪日外国人観光客(インバウンド旅行者)の集客手段やプラットフォームの活用に、お悩みの観光事業者の方は多いのではないでしょうか。

 

近年、爆買いに代表されるような「モノ消費」から、その国・その場所でしか経験できない体験を重視する「コト消費」へと、旅行者のニーズが遷移しつつあります。

 

そのような中で注目されているサービスの一つが「Airbnb」です。

 

本記事では、観光事業者向け予約管理システムの「JTB BÓKUN」を提供する弊社の知見をもとに、Airbnbとは具体的にどのようなサービスで、他サービスとどのような違いがあるのか、活用するメリットやホストとして事業者登録を行う方法について、詳しく解説します。

Airbnbとは?

最初にAirbnbの概要と、Airbnb体験ホストについて説明します。

Airbnbの基本概要と仕組み

Airbnb(エアービーアンドビー)とは、利用者にあたる「ゲスト」と提供者にあたる「ホスト」をつなぐ、宿泊・予約体験プラットフォームです。いわゆる海外OTA(オンライントラベルエージェンシー)の一種で、世界各国のあらゆる宿泊施設・民泊・高級ホテルの予約に対応しています。

 

また、Airbnb体験(Airbnb Experiences)として、ワークショップやツアーなどの体験商品の予約ができるサービスを提供しているのも特徴です。

 

関連記事:OTAとは?訪日外国人観光客の集客に欠かせない海外OTAの種類とメリット

世界最大級の旅行コミュニティプラットフォーム

Airbnb(エアビーアンドビー)は、空き部屋やスペースを提供してくれるホストと、宿泊施設を探している旅行客(ゲスト)をつなぐマッチングサービスです。2007年にスタートしたAirbnbは、2025年2月時点で、220を超える国と地域で20億人以上のゲストが利用した実績があり、ホストも500万人を越えるまでに成長しています。

 

参照:ニュースルーム|Airbnb

 

ホストが宿泊場所を提供するサービス以外に、2016年からさまざまなホストが自分の専門知識や技術、スキルを活かしてゲストに提供する体験サービスを初めており、旅行先のアクティビティとして人気を博しています。また、コロナ禍で旅行が難しい中で、バーチャル旅行を楽しむ機会を提供するとともに、ホストの収入確保のためにオンライン体験サービスもスタートさせています。

Airbnbの特徴

ホテル予約を中心とする一般的なOTA(楽天トラベル、じゃらん、Booking.comなど)が既存宿泊施設の在庫を販売する「仲介型」であるのに対し、Airbnbは個人の空間を活用した「シェア型」が中心となっている点が特徴です。

 

価格帯や滞在スタイルが多様で、現地の暮らしを体験できる「ローカル体験」の予約に対応しているのもAirbnbならではの魅力といえるでしょう。


「Airbnb体験」では、現地ホストによる料理教室や文化体験なども提供されています。宿泊と体験を一体化した旅行体験を楽しめる点が、Airbnbと他のOTAとの大きな違いです。

Airbnb体験ホストとは?

Airbnbでは体験サービスを、「従来のツアーやクラスとはひと味違う、現地に住むホストが豊かな知識や専門的な技術・スキルなどを活かして、自分にしか紹介できない場所・コミュニティ・世界とゲストをつなげる、ユニークなアクティビティ」と定義しています。

 

ゲストは、普段のツアーでは味わえないような個性的な体験ができ、一方のホストも、自分の趣味やスキル、専門知識をゲストと共有しながら、収入を得られるメリットがあります。世界中の人とつながることになり、地域活性や社会貢献の一環にもなり得る活動とも言えます。

事業者でも体験ホストになることができる

体験サービスには、文化・歴史体験やクッキングなどのフード&ドリンク、自然・アウトドア体験など、さまざまな種類があります。ホストをつとめるのは、シェフやアーティスト、DJなど各分野のエキスパートなど、個人が対応することが多いものの、観光事業者や飲食店でもホストになることができます。自社で提供している地元の散策ツアーや外国人向け寿司握り教室など、さまざまなプログラムを提供できます。Airbnbの体験ホストになることで、世界最大級のAirbnbのネットワークを活かしたマーケティング活動が可能となります。

個人・法人どちらでも登録可能

Airbnbは、個人・法人を問わずホスト登録が可能です。特別な資格や法人格は不要で、誰でも自分の得意分野や趣味、地域の魅力を活かした体験を提供できます。たとえば、地元の料理教室、写真撮影ツアー、ハイキングガイド、伝統文化体験など、多様なテーマが登録されているのもAirbnbの魅力です。

Airbnbの体験ホストへの登録・掲載は無料で、宿泊が成立した際にのみAirbnbがサービス手数料(料金の3%前後)をホストから徴収します。ゲスト側にも、別途5〜15%程度の手数料が加算される仕組みです。

Airbnb体験ホストになるメリット

続いて、Airbnbの体験ホストになるメリットを説明します。

全世界にアピールできる

Airbnbの1日あたりの宿泊利用者数は、100万人を越え、全世界220以上のエリアで20億人の利用実績があることから、体験ホストになると、全世界の膨大な旅行関心層をターゲットに情報を発信できます。世界中の旅好き、体験好きのゲストとつながることができ、実際の体験者による評価や情報の拡散も期待できます。

 

参照:ニュースルーム|Airbnb

充実したサポート体制

Airbnbでは、ホストが提供するサービスを紹介するリスティングから、ビジネス目標の達成に至るまで、さまざまなサポート策を用意しています。ライブ配信のオンラインセミナーやAirbnbアンバサダーによる個別アドバイスのほか、コミュニティセンターや地域別のFacebookグループなどのオンラインフォーラムでは、ホスト同士で知識や経験を共有できます。また、Airbnbのリソースセンターには、注目を高めるリスティングタイトルの書き方や支払いの受取方法など、さまざまな記事やガイド、動画が豊富にアーカイブされています。

ホストを守る安心・安全なサービス

Airbnbには、業務を円滑に進めるためのサポートだけではなく、ホストを守る保証も充実しています。Airbnb のホスト向け保護プログラム「AirCover for Hosts」では、ゲスト本人確認・予約スクリーニング機能のほか、宿泊施設や家財の損害時に最大 US$3,000,000まで保証される「ホスト損害保証」が利用できます。

 

また、ホストの法的責任をカバーする「ホスト責任保険(最大US$1,000,000)」、「体験・サービス責任保険(最大 US$1,000,000)」も適用されるサービスです。24時間対応の緊急サポート窓口も含まれているため、個人でも安心してホスト登録できます。

プロモーションツールも利用できる

Airbnbでは、リスティングの注目度を上げるためのプロモーションツールや、ゲストとの連絡を効率化できる自動応答メッセージ機能なども利用でき、より多くの集客につなげることができます。そのほか、ホスティングしている地域の予約に関する洞察やヒントも確認できるので、トレンドに合わせた対応が可能です。

Airbnb体験ホストの登録方法

ここからは、体験ホストになってリスティングするための登録方法を紹介します。

1.Airbnbアカウント作成

Airbnbのアカウントがない場合は、アカウントを作成します。電話番号で登録するか、Facebook、Google、Appleアカウント、メールアドレスなどで登録します。いずれかを選んで進み、生年月日を入力して、誓約に同意します。「プロフィールの作成」画面が出たら、電話番号を入力、写真をアップロードしてプロフィール作成を完了します。

2.体験種別の選択

アカウントを作成したら、トップページの「ホストになる」から、登録したい事業内容に合わせてホスト登録を行います。まず「宿泊・体験・サービス」の3種類から選択し、続いて詳細な種別の選択を行えば、提供しているサービスのジャンルとして登録される仕組みです。今回は、歴史・文化に関する体験サービス事業者を例として紹介します。

3.体験実施場所の入力

Airbnb 管理画面

提供するサービスの種別を選択したら、体験を提供する場所の情報を入力します。市区町村名を入力すれば良いため、この時点で住所を詳細に入力する必要はありません。

4.ホスト情報(リスティング)の入力

Airbnb 管理画面

フォーマットに沿って、ホストの情報を入力していきます。業界に携わってきた経験や専門性を含め、ゲストにアピールできる情報を提供することがポイントです。

5.体験実施場所・集合場所情報の登録

Airbnb 管理画面

体験の実施場所について、詳細情報を入力します。住所を入力したのち、マップにピンでマークアップし、詳細な位置情報を提示できるため、ゲストが迷わないように情報を提示しましょう。

6.写真を登録する

続いて、ホストのスキルが分かるような写真を5枚以上追加します。体験を提供している状況がわかる写真を登録しておけば、ゲストが体験商品を見た際にイメージしやすくなるため、具体的にイメージしやすいものがおすすめです

7.体験のタイトルと説明を入力

体験商品のタイトルと、詳細内容の説明を入力します。ゲストが一目見てどのような体験商品なのか理解できるようにしておきましょう。

8.体験進行表の作成

体験の進行表を作成し、具体的にどれくらいの時間で、どのような体験が受けられるのかを明確に提示しておきます。

9.体験受け入れ人数・料金を設定する

一度に受け入れ可能なゲストの人数と、ゲスト1人あたりの料金設定を行います。この時点でホスティング収入の目安も確認できるため、価格設定時に参考として役立てると良いでしょう。貸し切りグルーブの最低価格や割引などの情報も設定できます。

10.提供するサービスの情報を入力

Airbnb 管理画面

ゲストの送迎などを行う場合は、ここで登録しておきます。免許や許可・保険などの必要性に関わるため、正確に登録しましょう。

11.利用規約に同意して体験商品のクオリティチェックを受ける

Airbnb 管理画面

作成した体験商品の情報を提出し、Airbnbのクオリティチェックを受けます。通常であれば、3~7営業日程度で完了するケースが一般的です。動物とのふれあいや飲食関連など、法的なチェックも関わってくる場合は、数週間程度の時間を要する場合もあるので把握しておく必要があります。

 

参照:Airbnb体験

【要チェック】Airbnbのリスティング停止・再開について

ホストによってガイドライン違反や、宿泊条件との乖離がある状況が繰り返されると、リスティングが一時停止または削除される可能性があります。

 

停止中は検索結果に表示されず、新規予約の受け付けが停止される一方、既存の予約は原則継続可能です。解決後にはホスト自身が再開手続きを行い、所定の条件を満たせばリスティングが復活します。リスティングの停止を回避するためには、正確な情報の提供と登録した状況と同様の体験を提供することが重要です。

Airbnbを含む複数の海外OTAの在庫管理には「JTB BÓKUN」がおすすめ

JTB BÓKUNは、株式会社JTBが提供している複数の海外OTAからの予約を一元管理できる予約管理システムです。

 

Airbnbだけでなく、Viator、GetYourGuide、Klookなど、さまざまなオンライン予約サイト(OTA)で体験・商品を販売する際、予約管理を統一できます。

 

予約在庫の変動をOTAごとに手作業で変更する場合、予約管理が大きな業務負荷となるため、複数のOTAに登録できず販売機会を損なっている場合もあるでしょう。JTB Bókunを活用することで予約在庫のリアルタイムな反映と一元管理が可能になり、業務効率化と販売機会の拡大を実現できます。

 

JTB BÓKUNについて詳しくは、以下の資料を参照ください。

フォームに必要事項を入れると資料をダウンロードできます。

体験事業者向け

OTAを活用した訪日インバウンド集客ガイド

訪日インバウンド集客に有効なOTAの活用方法や、JTB BÓKUNの特徴、事例をご紹介しています。