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訪日外国人観光客の集客に欠かせない海外OTAの特徴と一覧

訪日外国人の集客に欠くことのできない方法として、OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)の活用が挙げられます。すでに国内のOTAを利用されていても海外のOTAについては、ご存知でない事業者の方も多いのではないでしょうか?そこで海外のOTAに関して、その全体像を把握することを目的とした概要をまとめました。

OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)とは?

OTAとは、「Online Travel Agency」(エージェントの表記は誤り)の頭文字をとった略語で、2000年以降にインターネットの急速な普及と共に発展してきたオンラインだけで旅行に関する手配を完結させる旅行会社のことです。

 

世界中の膨大な商品を、24時間365日、どの場所からも、どのディバイスからでも、数クリックで手配することができるため、その利便性から利用者が拡大しています。

 

従来型の旅行会社は、旅行に関する手厚い相談ができる実店舗が存在しますが、OTAにはこれらの実店舗が存在しない点で一線を画しています。しかし、統一された明確な定義も存在しないため、一部では従来型の旅行会社のオンラインサイトもOTAと表現されることがあります。

海外OTAの4つの分類

OTAは、取り扱う旅行商品により、大きく4つに分類することができます。

 

1つは、日本でも有名なbooking.comのように宿泊や航空券の手配を取り扱いつつ、アクティビティの予約、旅行保険など、いわゆる旅マエから旅アトまで旅行に関する全てのシーンを一括して取り扱うのが総合系のOTAです。

 

2つめに後述するGetYourGideのように、旅ナカである体験・アクティビティ商品の予約に特化したアクティビティ系のOTA。3つめにAirbnbのように個人宅の宿泊を仲介する民泊系(CtoC)のOTAです。

 

また、厳密にはOTAには含まれませんが、キーワードやエリアなどの条件を入力することで、複数のOTAを横断的に検索し、その結果を1ページ内に統合して比較検討できるようにしたTrivagoやReserve with Googleのようなメタサーチエンジンもあり、それらの違いを理解する必要があります。

地域別に異なるOTAのシェア

日本においては、じゃらん.netと楽天トラベルの市場シェアが高いことが知られていますが、同じように世界的に俯瞰すると、booking.comを擁するBooking HDとexpedia.comを擁するExpedia.incが、世界のOTA市場において多くのシェアを占めています。2つのグループは、買収したOTAを複数所有しており、それらが強みのある地域を補完しています。例えばBooking HD では、priceline.comが北米、booking.comがヨーロッパ、そしてAgodaは、東南アジアにユーザーを多く抱えています。観光事業者としてはOTAのシェアだけでなく、集客したい地域に強みのあるOTAはどこかということも把握しておくと良いかもしれません。

海外OTAの一覧

以下は、世界市場で有名な海外OTAと中国、インドの各市場においてトップシェアをもつOTA、そして、体験・アクティビティにおいてシェアをもつOTAの概要を示したものです。

Booking.com(ブッキングドットコム)

WEBサイト名:Booking.com

URL:https://www.booking.com/

運営会社:Booking.com B.V.

概要:1996年にオランダのアムステルダムで設立。掲載施設数620万件(民泊を含む)と世界最大級のOTA

特徴:43言語に対応し、リスティングされている商品は2800万件を誇る。AgodaやPriceline.comを傘下に保有し、連携している

取り扱い商品:宿泊 航空券 ダイナミック・パッケージ、体験・アクティビティ レンタカー

掲載施設数:620万件(民泊含む)

手数料:15%前後(地域など条件により異なる)

事業者申請窓口:https://join.booking.com/

Expedia(エクスペディア)

WEBサイト名:Expedia

URL:https://www.expedia.com/

運営会社:Expedia, Inc.,

概要:1996年にMicrosoft Expedia Travel Serviceとしてアメリカで設立。Booking.comと並ぶ世界最大級のOTA

特徴:expedia.comだけでなくHotels.com、Orbitz、Travelocity、Wotif など、複数の OTA を運営し、連携している

取り扱い商品:宿泊 航空券 ダイナミック・パッケージ、体験・アクティビティ レンタカー クルーズ

掲載施設数: N/A

手数料:15%〜(地域など条件により異なる)

事業者申請窓口:https://welcome.expediagroup.com/

Agoda(アゴダ)

WEBサイト名:Agoda

URL:https://www.agoda.com/

運営会社:Agoda Company Pte.Ltd.

概要:現在はシンガポールを拠点とするBooking Holdingsのグループ企業。タイのプーケットで創業したことからタイではトップシェア

特徴:東南アジアに強みがあり、タイだけでなく、マレーシア、シンガポール、フィリピンの利用者が多い

取り扱い商品:宿泊 航空券 ダイナミック・パッケージ、体験・アクティビティ レンタカー

掲載施設数:250万件

手数料:9%(Domestic)〜(地域など条件により異なる)

事業者申請窓口:https://www.agoda.com/homes/

中国最大のOTA Trip.com(トリップドットコム) 旧 Ctrip

WEBサイト名:Trip.com

URL:https://www.trip.com/

運営会社:Trip.com Travel Singapore Pte. Ltd.

概要:中国発のOTAでTrip.com Group Ltd.としてNASDAQにも上場している。2017年から中国国外のブランドをCtripからTrip.comに移行し、運営はシンガポール法人となっている。

特徴:中国最大のOTAとして訪日中国人観光客の多くが利用している。

取り扱い商品:宿泊 航空券 電車 ダイナミック・パッケージ、体験・アクティビティ レンタカー

掲載施設数:140万件

手数料:15%〜(地域など条件により異なる)

事業者申請窓口:https://ebooking.ctrip.com/ebkovsassembly/HotelApply

インド最大のOTA MakeMyTrip(メイクマイトリップ)

WEBサイト名:MakeMyTrip

URL:https://www.makemytrip.com/

運営会社:MakeMyTrip Limited

概要: 2000年に設立されたインドに拠点をおく同国最大のOTAでNASDAQにも上場している。1日の利用者が250万人とされている。

特徴: myBizというキャンセル可能なビジネス専用アカウントやビザの取得というインド特有の課題解決をする商品がある

取り扱い商品:宿泊 航空券 電車 ダイナミック・パッケージ、体験・アクティビティ レンタカー バス ビザ チャーター便

掲載施設数:40万件(アクティブな海外物件)

手数料:15%〜(地域など条件により異なる)

事業者申請窓口:https://www.makemytrip.com/hotels/hotelier-register.htm

世界最大級の体験・アクティビティ専門のOTA  GetYourGuide(ゲットユアガイド)

WEBサイト名:GetYourGuide

URL:https://www.getyourguide.com

運営会社:GetYourGuide GmbH

概要: 2009年に設立されたドイツ・ベルリンに本社を置く世界最大級の体験・アクティビティ専門のOTA。ソフトバンクのビジョンファンドからも4億8400万ドル(約530億円)の出資を受けている

特徴: 日本語を含む19言語で展開し、世界中で4万件以上のアクティビティ・現地ツアーを提供

取り扱い商品:体験・アクティビティ

掲載数:4万件

手数料:20%〜(条件により異なる)

事業者申請窓口:https://supplier.getyourguide.com/register

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