インバウンドが求める体験型観光とは?メリットと成功事例を紹介
・「インバウンドを誘客して収益向上につなげたい」
・「話題の体験型観光プランについて詳しく知りたい」
など、インバウンドを集客する手段の一つとして、体験型観光を取り入れたいと考えている観光事業者の方は多いでしょう。
しかし、体験型観光にはさまざまなプランがあるため、具体的にどのようなサービスを提供すれば良いのか悩むケースは少なくありません。
本記事では、観光事業者向けの予約管理ツール「JTB BÓKUN」を提供する弊社の知見をもとに、体験型観光とはなにか、具体的にどのようなプランがインバウンドに人気があるのか、導入するメリットや成功事例について触れながら詳しく解説します。
\旅行業・観光業の予約管理を効率化!/
>>>JTB BÓKUNに関する詳細はこちら<<<
インバウンドに人気の体験型観光とは?
インバウンドに人気の体験型観光とは、観光名所を「見る」だけでなく、日本文化や暮らしを「体感・参加」できるコンテンツのことです。
爆買いに代表されるような「モノ消費」から、地域の伝統や人との交流を通じてその場所でしかできない経験「コト消費」を求める訪日外国人観光客が増加傾向にあり、体験型観光に注目が集まっています。
体験型観光は、体験中の様子を撮影した動画や写真をSNSにアップする顧客が多く、拡散による宣伝効果が高いのも特徴です。観光事業者だけでなく、多くの自治体でも地方創生・地域活性化を目的に取り組む事例が増加しています。
インバウンドに人気の体験型観光のジャンル

インバウンドに人気の体験型観光は、人気が集まるジャンルに傾向があります。日本の文化を感じられるプランやご当地ならではの食体験など、その地でしか味わえないプランであることです。以下では、インバウンドに人気の体験型観光のジャンルと、それぞれの特徴、支持される理由について解説します。
茶道・書道・陶芸・和紙づくりなど、日本の精神性や職人の技に触れられる伝統文化・伝統工芸体験は、インバウンドから高い支持を受けています。実際に手を動かして体験できる点が魅力で、文化背景への理解が深まるだけでなく、SNS映えする記念品が作れることも人気の理由です。地域固有の文化資源を観光コンテンツ化できるため、地方誘客にも効果があります。
食文化・料理体験
寿司・和菓子・味噌などの日本食を実際に作る料理体験は、訪日客から「日本文化を深く知れる」と人気の体験ジャンルです。プロの料理人や地域の家庭の味を学べるプログラムも増えており、五感で楽しめる体験として満足度が高い傾向があります。また、食文化は他国と比較しやすいため、旅行者にとって学びが多く、地域独自の食資源の発信にもつながります。
着物・和装体験
着物や浴衣を着て街歩きを楽しむ和装体験は、京都や浅草をはじめ全国で定番の人気コンテンツです。プロの着付けやヘアセット、写真撮影サービスがセットになったプランも多く、旅の思い出としてSNSへ投稿されやすい点が特徴です。季節やロケーションによって写真映えしやすく、地域の魅力を視覚的に訴求できる観光体験として高く評価されています。
アニメ・ポップカルチャー体験
アニメ聖地巡礼、キャラクターカフェ、コスプレ体験、VRアトラクションなど、日本のポップカルチャーに触れる体験ジャンルも、若年層を中心に世界的な人気があります。とくにアニメ・マンガファンは目的意識が強く、聖地巡礼と呼ばれる地域への回遊やグッズ購入などの消費意欲も高い点が特徴です。自治体とコンテンツ企業が連携したイベントも増え、観光振興の重要な柱となっています。
自然アクティビティ
四季ごとの景観を楽しめる登山、サイクリング、SUP、カヤックなどの自然アクティビティは、訪日客から年々人気が高まっている体験ジャンルです。都市部だけでなく地方の観光地にも誘客できるため、広域周遊や長期滞在を促しやすい傾向にあります。自然の魅力を体験できるコンテンツは、持続可能な観光資源を活用する「サステナブルツーリズム」とも相性が良く、地域の新たな観光資源としてインバウンドを集客する手段として期待されています。
インバウンド向けに体験型観光プランを提供するメリット

インバウンド向けに体験型観光プランを提供する場合、想定されるメリットは以下の3項目です。
顧客単価増につながる
文化継承・地域ブランドの向上につながる
他地域との差別化による価値創出が行いやすくなる
以下では、インバウンド向けの体験型観光プランを提供する前と比べて、どのようなプラスの効果が期待できるのかを解説します。
顧客単価増につながる
体験型観光は、参加費用に加えて地域内の移動、飲食、土産購入など関連消費を促し、結果的に顧客単価の向上につながるメリットがあります。体験を求めて複数スポットを巡ることで周遊が生まれ、滞在時間や宿泊日数が伸びやすいためです。旅行者が地域に滞在する時間が増えるほど消費額が自然と増加していき、観光地全体に経済効果が波及します。
文化継承・地域ブランドの向上につながる
文化継承・地域ブランドの向上につながるのも、インバウンド向けに体験型観光プランを提供するメリットです。伝統工芸や祭り、郷土芸能などを体験コンテンツとして提供すれば、地域固有の文化を理解してもらう機会が増え、文化継承の基盤づくりに貢献できます。体験プログラムが収益化されれば、ビジネスとして働きながら文化継承を担う人材の育成、ひいては後継者確保にもつながるでしょう。
混雑情報のリアルタイム配信による分散誘導
人気観光地の場合、インバウンド対策として混雑状況をリアルタイムで発信し、観光客の分散を誘導する取り組みが有効です。公式アプリやSNSを活用し、空いている時間帯や周辺エリアの情報を提供するれば、地域全体の回遊性を促進し、オーバーツーリズムの抑制にもつながります。
体験型観光は「ここでしかできない体験価値」を訴求しやすいため、観光地の知名度だけに依存しない差別化が実現するメリットがあります。伝統文化、自然体験、地域の仕事体験など、独自性の高いプログラムを用意することで、他地域との誘客競争において優位性を保ちやすくなるためです。「ここでしかできない体験」は、旅行者の満足度を高め、口コミやSNS投稿による認知拡大にもつながり、継続的な集客効果を生み出します。
体験型観光の成功事例
ここからは、実際にインバウンド向けに体験型観光を提供している企業の成功事例を3選紹介します。事例を参考にしながら、体験プランの創生や集客手段、対応方法について検討してみると良いでしょう。
街歩きツアー|ハッピープラス株式会社
ハッピープラス株式会社では、岐阜県高山市でインバウンド向けの体験型観光として街歩きツアーを提供しています。伝統文化や酒蔵巡りを中心とした体験型ツアーが特徴で、地域固有の資源を訪日外国人観光客向けに商品化しました。OTAを活用したオンライン予約の強化や、多チャネルでの販路拡大により、効率的な集客と管理を実現しています。さらに、地域・自治体・事業者が連携し、日帰り観光から宿泊者の増加へと滞在時間を延ばす仕組みを検討している点も注目です。
参照:【事例】訪日インバウンド観光客の集客に向けた飛騨高山の取組
茶道体験|株式会社Camellia
京都の体験事業者「株式会社Camellia」では、100年以上の歴史を持つ建物で訪日外国人観光客向けのプライベート茶道体験を提供しています。新型コロナウイルスの流行が落ち着きを取り戻した際、世界各国からの旅行再開による需要増となったことをきっかけに、海外OTAを活用した集客を強化しました。古き良き地方文化資源の活用と、観光テクノロジーを組み合わせ、情報発信力強化と予約管理業務の効率化を実現しています。
フードアクティビティ|Food Activity Japan株式会社
訪日客向けのフードアクティビティを展開するFood Activity Japan株式会社では、インバウンド向けに寿司握り体験などを提供しています。同事業者では、集客力強化を図るべく、複数の海外OTAで商品を販売する体制へと移行しました。しかし、予約や在庫の管理を手作業で行っていたため、オーバーブッキングや予約確認の抜け漏れが生じやすく、運営効率に課題を抱えていました。予約・在庫を一元管理する手段として「JTB BÓKUN」を導入し、リアルタイムで各OTAと連動した即時予約体制の構築に活用しています。体験価値を高めながら、デジタルツールを活用した業務効率化と情報発信力の強化を両立している事例です。
体験型観光の予約管理には「JTB BÓKUN」がおすすめ
インバウンド向け体験型観光プランを提供する場合、複数の海外OTAを活用するケースは少なくありません。しかし、それぞれの予約管理を手作業で行っていると、オーバーブッキングによるトラブルが発生する懸念や、予約重複を回避するために予約受付〆切を前もって設定しなければならないなど、機会損失につながる可能性があります。
インバウンド向け体験型観光プランの予約管理には、複数のチャネルからの予約をリアルタイムで統合できる JTB BÓKUN がおすすめです。JTB BÓKUNなら、多言語対応・多通貨決済に加え、複数の海外OTA連携による在庫同期でダブルブッキングを抑制できます。さらに、体験コンテンツの創出やマーケットプレイス機能など、事業拡大の支援につながる機能が活用できるのも魅力です。
「JTB BÓKUN」について詳しくは、以下の資料を参照ください。
フォームに必要事項を入れると資料をダウンロードできます。

JTB BÓKUN 説明資料
体験アクティビティ予約管理システムJTB BÓKUNの特徴や機能を
ご紹介しています。


