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今すぐできる!オンラインツアー(バーチャル観光ツアー)の始め方

国内・国外の観光再開の見通しが立たないコロナ禍中も観光事業者ができる数少ない施策の一つとしてオンラインによる観光オンラインツアー(バーチャルツアー)が注目されています。既存の事業資源を活かしつつ、低リスクで参入できるため、コロナ禍だけでなく、アフターコロナ環境においても新たな収益源や集客ツールとしても活用することが期待されています。

オンラインツアー(バーチャル観光ツアー)とは?

現地に行かず自宅等からオンラインで参加するツアーです。



現地からのライブ配信を楽しむ、別々の場所にいる友人同士で同時に参加する、現地スタッフと会話やチャットで直接やり取りする、といった楽しみ方も可能になります。


オンラインツアーはハワイやヨーロッパなど海外のオンラインツアーをイメージされる方も多いと思いますが、国内のオンラインツアーも数多くあります。無料体験や有料体験、プライベートでの貸し切りツアーなど様々なオンラインツアーが販売されています。

なぜオンラインツアーが必要なのか?

コロナ禍により人々の移動は大きく制限されました。しかし、人々の「旅をしたい」という欲望に制限をかけることはできません。「あの景色を見たい」「あんなコトをしたい」という人々の想いをオンラインツアーで実現すること、コロナ禍においても人々との交流を創造し、人々の心を豊かにするお手伝いをすることは、観光業に従事する我々だからこそできることの一つだと思います。

オンラインツアーのメリット

オンラインツアーのメリットは、インターネット環境さえあれば場所の制限を受けずに、世界中から自分の好きな場所を選んで疑似旅行の体験ができる点です。


しかしながら、インターネットがあれば世界中をバーチャルで旅行できる時代になりました。YouTubeやGoogle Earth、Google mapのストリートビューなど、実際に現地に行かなくても旅行した気分になれる方法は他にもあります。


では、何がオンラインツアーならではのメリットかというと、地域を超えて観光事業者を始めとする地域の皆様とそこを訪れたい旅行者が、オンラインで実際に顔を合わせて、まるでリアルなツアーに参加しているかのように現地のスタッフと会話やチャットで交流できること、行きたくても今はその地を訪れることができない人々と繋がることができること、だと考えています。

オンラインツアーのデメリット(気をつけるべき点・課題となる点)

オンラインツアーのデメリットは、レストラン料理の香りや市場の匂いなど、お客様に五感で楽しんでいただくことの難しさです。代わりにレストランのシェフが調理している映像を取り入れて通常のツアーには無い付加価値を加える、地元の名産品を事前に送付してライブ配信時に一緒にその味を楽しめるようにするなど新たな工夫が必要になります。

オンラインツアーの始め方

ここまで読んだら、オンラインツアーを始めるのは難しいと感じるかもしれませんが、そんなことはありません。極端に言えば、スマホ一つあればオンラインツアーを始めることもできます。大切なことは、最初の一歩を踏み出すこと。そして、その地域の良さを、体験コンテンツの良さを伝えたい、関心を持ってくれている人々と交流したい、と思う強い気持ちです。

 

最初は、15分程度の短時間の無料オンラインツアーから始めるのもいいでしょう。

 

ライブ配信に自信がない方は、オンラインツアーの全てをライブ配信にするのではなく、事前に撮影した動画をライブ映像に織り交ぜながら、参加者の方々との交流を楽しめるように工夫するなど、自分らしいオンラインツアーから始めてみてはいかがでしょうか。

必要なハード(パソコンやカメラなど)

風景や街歩きを楽しむオンラインツアーでは、屋外を移動しながらライブ配信をすることも多くなるでしょう。その際は全天候型のカメラと指向性が高いマイクがお勧めです。また、ネット環境の突然のアクシデントに備えてネット接続用のパソコンなどはバックアップを準備しておく必要があります。電波の強さとクリアな音声、カメラワークの工夫は、オンラインツアーでは重要なポイントになります。

必要なソフト(人的リソースや編集アプリ・zoomやチャットツールなど)

オンラインツアーは多くの人がスマホなどで簡単にアクセスでき、参加者の方々とチャットなどのやり取りできるZoomなどのアプリがお勧めです。また、ライブ配信と事前収録した動画を併用する場合は動画編集ツールもあった方がいいでしょう。簡単な動画編集であればパソコンの無料ソフトでも可能ですが、今は初心者にも扱いやすいYouTuber向けの編集ソフトや撮影機材セットが販売されていますので、初めての方はその中から選んでみるのもいいでしょう。

ツアーのコンテンツ開発

秘境や絶景の場所など普段の旅行では行けない場所のオンラインツアーの開発や、街歩きや個人宅を訪問してその地域の文化を紹介するなど、その地域の魅力を再発見できるようなオンラインツアーを開発してもいいでしょう。


どのような企画でも、参加者との交流がオンラインツアーならではの魅力です。参加者の方が積極的にコミュニケーションに参加できるように、クイズ形式で参加者が主体的に楽しめる工夫やお子様向けに説明内容を設定して親子で楽しめるオンラインツアーの企画、他にも電車や飛行機などややマニア向けに企画したオンラインツアーなど、様々な趣向を凝らしたオンラインツアーが開発されています。


また、モノづくり体験であれば、キットを事前送付してオンラインで一緒に手作り体験を楽しめるなど、アフターコロナでも継続可能なビジネスモデルの手作り体験を実施されている事業者もおられます。

有料・無料などのビジネスモデルの決定

オンラインツアーを有料・無料のどちらにするかは、オンラインツアー作成にかかる費用や人件費の有無によっても異なると思いますが、オンラインツアーの大半が有料で販売されています。費用は国内であれば1,000円前後からの設定が多く見られますが、中には最少催行人数の設定やプライベートでオンラインツアーの買い取り設定をするなど、高く販売する工夫されている事業者もいらっしゃいます。


ただし、自社の体験商品の説明会など、実際のツアー販売のためのセミナーであれば無料での開催がいいでしょう。

オンラインツアーの成功事例

オンラインツアーの成功事例として、リアルなツアーではいけない場所、例えば大人数では物理的に入れない場所や重要文化財のように特別な許可が必要な場所、パラグライダーからの景色のように体験するには特別なスキルが必要な場所などを体験するツアー、それにリアルなツアーではいけない距離感のところを1時間で案内するツアーなどが集まりやすい傾向にあります。総じてオンラインツアーをリアルのツアーの代替品として捉えるのではなく、リアルでは実現できない経験を提供できたツアーが参加者に喜ばれています。

アフターコロナ時の実際のツアーとのシナジー

オンラインツアーを通じて、お客様と直接コミュニケーションを取り、ダイレクトに反応を得ることで、ツアーやアクティビティーの魅力を更に磨き挙げていく機会にもなります。


また、その地域に関心がある人々が、事業者を始めとする地域の方々とオンラインツアーを通じて交流を持つことで、アフターコロナ時には実際に訪れて交流を温めたい、リアルな時間を共有して体験を楽しみたいという気持ちに繋がっていくと考えています。

まとめ

オンラインツアーは、旅行先の決定や旅行前に現地を学ぶ手段として、コロナ後も残っていくと考えられます。その観点では、過ごし方提案として大変有効な手段とも言えます。オンラインツアーでの交流が現地への来訪に繋がり、現地での経験をより価値あるものに変え、更にはリピーターの獲得に繋がっていくと考えます。

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