Blog Layout

【京都事例】訪日外国人観光客の受入環境整備に向けた取組み

 訪日外国人観光客の受入れが再開され、インバウンド需要の急回復に伴い、訪日外国人の受け入れ環境の整備を進めていく必要が出てきています。特に、商品そのものではなく「コト消費」が今後のニーズとして重視されている中で、ツアーや体験アクティビティへの対応が必要とされています。

 本コラムでは、Tea Ceremony(茶道体験)を運営し、訪日外国人向けに販売している京都の体験事業者「株式会社Camellia」様の事例をご紹介します。

取材に応じてくださった方

株式会社Camellia

代表取締役 森 あつ子(モリ アツコ)様

公式HP:株式会社Camellia(https://tea-kyoto.com/)


所在地

①ガーデン:京都市右京区龍安寺池ノ下町18 ※プライベート茶道体験

②フラワー:京都市東山区桝屋町349-12   ※プライベート茶道体験、グループ茶道体験


事業者紹介

 森様は、小さい頃から茶道を学び、これまで日々修行を重ねて来ました。2014年の春、この株式会社Camelliaを創業し、訪日外国人旅行者向けに二年坂(清水寺付近)で茶室を開きました。現在はプライベート貸切体験が可能なカメリアガーデン(龍安寺付近)の2か所で展開しております。このガーデンでは、100年以上の歴史ある建物で、静かな落ち着いた空間の中で茶道のヒストリーを学び、極上の宇治抹茶と京都ならではの美しいお菓子を楽しむことが出来る茶道体験です。静寂に包まれる中でのTea Ceremonyは、日々の疲れや喧噪を忘れ、心を綺麗に浄化してくれます。

ー コロナ禍の取組みを教えてください。

森 氏

 コロナ前は訪日外国人(特に欧米圏)をターゲットに販売をしてきました。順調に旅行者を獲得してきましたが、コロナ禍に入り訪日外国人観光客がストップしたため、日本人の獲得へ動きました。しかし、日本人は「茶道」の敷居が高いイメージをお持ちだからか、そこまで多くの予約はなくなかなか厳しい状況でした。

ー 2022年10月に国交が再開しました。その時はどんなお気持ちでしたか?

森 氏

 本当に待ち遠しかったです。再開後は急激に外国人観光客が増えました。旅行者に聞いてみると、「今か今かとうずうずして日本の国交再開を待っていた。」とのことです。それくらい日本は魅力ある国だと感じました。

ー 「JTB BÓKUN」との出会い(インバウンド再開後)を教えてください。

森 氏

 以前からBokunは知っていました。ただ、一番近くてシンガポールのオフィスということで、時差もあって質問の回答も遅くなれば、そもそも返答が返ってこない可能性も高い。。訪日外国人の数もどんどん増える中で、再度インターネットで検索していたところ、どうやらJTBが、JTB BÓKUNを運営しているということで、オンライン説明会に申し込みました。内容を聞いてみると、これは求めていたものだと思いその後すぐにJTB BÓKUNを登録しました!

JTB BÓKUNとは

JTB BÓKUNは、グローバル市場に対応した観光協会・DMO・体験事業者向けの予約・在庫管理システムです。資料ダウンロードはこちらから。


自治体や観光地域づくり法人(DMO)などの体験アクティビティ事業者向けのオンライン予約システム。自社ホームページで販売できる他、事業パートナーと提携した相互販売、グローバルOTAを活用するなど、さまざまな流通方法で新たな顧客層の開拓、および販路拡大ができる。予約販売をオンライン化することによって業務の効率化の実現も可能。また、各流通先の予約・在庫が一括管理できるので、各社に専用在庫を提供する必要がなくなり、売れ残りのリスクも軽減。電話予約や現地受付などのオフライン予約も含めた予約販売データの収集・分析も可能で、商品の開発やブラッシュアップにも活用できる。

ー  「JTB BÓKUN」を活用するメリットを教えてください。

森 氏

 これまではメールのお問合せに夜中の遅くまで返信し、また翌朝起きるとメールが山積み。。というような状況でしたが、JTB BÓKUNを活用することでメールの返信だけでなく、カレンダーへ登録する作業が簡略化されました。

 また今まで、海外OTAである「GetYourGuide」からオファーは来ていたものの、これまで使用していた予約システムが連携していなかったためお断りしていました。今回、JTB BÓKUNを活用することでようやく販売することが出来、販売額が大幅に増えました。

ー  一方で、活用する中での苦労や不安はありますか?

森 氏

 多くの機能があるため色んな取組が出来る反面、なかなか使いこなすのは大変でした。「果たして自分がしたいことが出来るのか。。」そんな不安もある中、JTB BÓKUN運営チームに問い合わせてみると、質問に対する迅速な回答、また個別のオンラインMTGで一緒に画面を見ながら一つ一つ悩みを解決していくことが出来ました。素晴らしいサポートチームがいる安心感は絶大です。今後もお世話になると思いますので、よろしくお願いいたします。

ー  Q6. 最後に、今後の展望を教えてください。

森 氏

 多角経営や、店舗展開を勧められることも多いのですが、まずはパンデミックで受けた痛手を修復します。カスタマーサービスを最重視していますため、私の目が届く範囲でお客様だけでなくスタッフの幸せも確保できる環境作りのため、ゆっくり成長していこうと思います。

まとめ

 今回ご紹介の株式会社Camellia様は、「JTB BÓKUN」を上手くご活用いただいている好事例です。

自社の公式ホームページ販売に向けてウィジェット機能を活用し、メールのお問合せ業務削減による「業務効率のアップ」を実現、そしてViatorやGet Your Guideなどの海外OTA活用による「販路拡大」をしながら在庫の一元管理を実施し「売上拡大」を実現しております。


 ぜひ、Tea Ceremonyを実施の方々、また他の体験アクティビティを販売する事業者様におかれましても、訪日外国人観光客の受入環境の整備、および販売額のアップに向けて「JTB BÓKUN」をご活用いただければ幸いです。ご興味のある方は、ぜひ資料ダウンロードしてみてください。


 この記事が、今後訪日インバウンドの集客を考えていきたい、検討はしているが何に取り組んでいくべきなのか分からない、そんなお悩みを抱える自治体やDMO、体験事業者の皆様の参考になれば幸いです。

おまけ:筆者による体験の感想

 今回カメリアガーデンにて、森様による「Private Tea Ceremony」を体験させていただきました。単なるお茶体験ではなく、茶道の歴史を学び、ひとつひとつの作法を見ながら心を整える、唯一無二の時間と空間でした。また、「この一瞬を楽しむために稽古を重ねる。終わりはなく日々鍛錬。」という、茶道とまっすぐ向き合う森様の信念と向上心の高さに感銘を受けました。ぜひ本コラムをご覧の方々も、一度足を運んでみてください。私もまた遊びに行きたいと思います。


JTB BÓKUNについて


JTB BÓKUNは、グローバル市場に対応した観光協会・DMO・体験事業者向けの予約・在庫管理システムです。

 主な機能:

  • 自社ホームページでの体験商品の販売
  • ユーザー同士での体験商品の相互販売
  • 海外OTA(Viator、KLOOK、GetYourGuideなど)との接続
  • 体験商品の予約・在庫の一元管理(チャネルマネージャー)
  • 販売データおよび顧客データの分析
資料ダウンロード

Share by: